洗濯女の複合的感情

喜劇は、悲劇プラス時間 / Comedy is tragedy plus time.

洗濯女がごりごり推したい映画①(まさかのウディ・アレンなし〜7本あるよ)

また少しさぼり癖が。。仕方ない!

今日の東京は夜中に台風が来るらしく(またしても来ないと思ってたら本当に来るらしい) どんよりですが、私が一番苦手なのが雨降る前の曇りの日なので今日は比較的すっきりしてました。

 

昨日も今日も相対性理論で言うところのエネルギーはスピリチュアルなのでは(?)とか考えたり話したりしてたら、肝心の手続等現実世界でやるべきことを後回しにしてしまってました。

前回の記事で、「ついに実際現地に行くまでの全ての準備・手続が終わった」的なこと書いたのですが、大枠は終わってたものの手続系はむしろほぼ終わってなかった・・(保険/年金/クレカ設定/細かい資金移動 とかその他諸々。ほぼやってないことに気づけた。ラッキー。)

やはり人間、文字にしないと気づかないことも多々ありますね、学びました。(謎ポジティブ)

 

そんな中、もちろん昨日も今日も映画観ました。昨日はミケランジェロ・アントニオーニ監督の「太陽はひとりぼっち」、今日はヴィム・ヴェンダース監督の「都会のアリス」。ミケランジェロ・アントニオーニは最近何度か書いてしまったのと、良かったけどうーんて感じだったので、今回は「都会のアリス」をおすすめします!私の気持ち的には全力でおすすめだけど、あまりにも淡々としすぎてあれなので、ほどほどにおすすめします。 

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これは、「パリ、テキサス」よりも淡々としていて本当にほぼ何も起こらないです。でもでも、絶妙に心が締め付けられる感じがやはり「パリ、テキサス」系列です。 ほどほどの「空虚」系。私はまぁ「パリ、テキサス」の方が好きだけど、ただ「都会のアリス」の方が、最初から最後まで淡々ととても良いです。最初からっていう所がポイント。

(参考:「パリ、テキサス」について)

constantinople2.hatenablog.com

 

そういえば、「ペーパームーン」に似てるという話もあるらしいのですが、個人的には「ペーパームーン」は「バグダッド・カフェ」系列なので、結構違うと思ってます。 (私の得意なだから何だ話。)

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さて、話は変わって、

(先日)5月以降観た映画150本記念ということで、今日は私が好きな映画をごりごり推したいと思います。(わーい楽しみ。)

ちなみに、毎日毎日ウディ・アレンの話ばかりでうんざりだと思うので、なんと、ウディ・アレン作品は除外しちゃいます!かつ、前回以前で登場したおすすめ作品は除外します。

それでも好きなもの沢山あるので、溢れ出るこの想いを1mmや1gでもいいので受け取ってくれるととても嬉しい。(でも除外対象が多くて中々難しかった。。笑)

 

今回のごりごりカテゴリーはこれ。

① 本当に好き。

② 本当にふざけてて素晴らしい!

③ とにかく無性にかっこいい。

3カテゴリーで厳選7作品。

ではごりごり始めます〜!

 

 

① 本当に好き。 

・「タクシードライバー」(1976), 監督 マーティン・スコセッシ

114分, アメリカ, サスペンス / クライム / スリラー 

これは、私の本当に大好きな「空虚」系最高峰です。 (と言いつつ最高峰の1つという感じですが。笑)

テーマ音楽が魂こもっていて非常にエモーショナル。そしてくすみ加減といい色彩感覚と構図が他にあまりない凄さ。冒頭から、衝撃。

そしてそして、主演ロバート・デ・ニーロのナレーションのやさぐれ感が本当に素晴らしく、目つきや表情、仕草が行き過ぎない狂気をとてもリアルに表現しており、素晴らしすぎます。(ちなみに「レイジング・ブル」も絶妙狂気が本当に凄い。あー語彙がない!笑)

私、実は全く期待してなかったけど、いい意味で最高に期待を裏切られました。とりあえず、これは観てほしい。

 

・「女と男のいる舗道」(1962), 監督 ジャン=リュック・ゴダール

84分, フランス, ドラマ

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・「軽蔑」(1963), 監督 ジャン=リュック・ゴダール

102分, フランス / イタリア / アメリカ , ドラマ 

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同系統なので2つ一気に書いちゃいます。 

人と人とのすれ違いや、永遠のない悲劇とその反面刹那的奇跡の美しさ等の描写が絶妙すぎて、頭がおかしくなりそうなくらい素晴らしいです。で、それらを醸成する重要な要素として、テーマ曲が映画全体を包み込んでしまっていて、脳裏と心に焼き付いて仕方がない。音楽のかかるタイミングと止まるタイミングと、これもタクシードライバー同様色彩感覚と構図がこの上なくて、完全アーティストすぎる。本当におすすめ。(ただ、この2つは正直面白くない人にとっては心の底からつまらないと思う。。)

 

 

② 本当にふざけてて素晴らしい!

・「ブルジョワジーの秘かな愉しみ」(1972), 監督 ルイス・ブニュエル

102分, フランス, ドラマ 

ブルジョワジーが食事をしようと思いつつもずっと邪魔が入って中々食事ができない、というきわきわシュールな話です。映像が薄ーくずっと奇妙で、現実と超現実感がなんともなく垣間見える不思議な世界。でもやや難解。。いやでもでも、なんともふざけてて、絶妙にずれてる/ずらしてる感じが、本当に凄い。

ただし、比較的意味不明なので、おすすめしておいてあれですがリスクあり。

 

・「ワイルドマン・ブルース」(1997), 監督 バーバラ・コップル

102分, アメリカ, ドキュメンタリー 

これは、ウディ・アレンが撮られてる側の、ドキュメンタリーです。(今日の反則ではない!)ドキュメンタリーだけども、面白すぎて、本当に思い出し笑いできます。日中疲れた時等、ふとした瞬間に思い出し笑いしたい方におすすめ。 これ100分程度の映画ですが、特に、55〜70分頃が最高におすすめです。

もうね、とりあえず、観て下さい!

 

 

③ とにかく無性にかっこいい。

・「出発」(1976), 監督 イエジー・スコリモフスキ

90分, ベルギー, ドラマ 

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これ、もう、物凄く好きです!最初から最後まで全てが良い。ただ単に車が走り抜けるシーンが多々あるのですが、なんてことないのに、映像と音楽が相まって、もうとにかく物凄くかっこいい。疾走感や若さ的な勢いとともに、なんとも言えない不安感や不安定さを煽ってくる感じが微妙に狂気で、本当に気持ち良くてとてもかっこいいです。

まぁでもこれ以上理由とかは正直よくわからなくて、なぜかかっこいい、という感じです。笑

 

・「上海から来た女」(1947), 監督 オーソン・ウェルズ

87分, アメリカ, サスペンス 

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ほんの少しだけ「宇宙から見た人間」系です。前半はあまり記憶に残らないのですが、後半が圧巻。スピード感と、カット数、映像のアイデアと、構図というか角度、緊張感、狂気と愚かさや人間らしさ、がここぞとばかりに凝縮されてます。最後に有名(らしい)な鏡の間のシーンがあって、想像をはるかに超える映像展開でそこだけでも観る価値あるかもしれない。でも私は、76分頃に、中華風クラシック音楽の中に、瞬間的にジャズが入ってて、気持ち悪さと気持ち良さを行き来して結果わりと気持ち良い、みたいなシーンがあるのですが、その辺りが一番好きです。(あー語彙が・・!)

 

まぁ、そんなところです。

明日晴れるといいな〜